メルカリの検索システム論についてぼんやりと
メルカリは私も出品、購入共に利用しているのだが、出品する際には値段設定をする為に売れた商品だけみることもあったりする。
こんな記事を見かけたのでぼんやりと。
logmiという講演会やトークセッションをまとめているサイトの記事なのだが、この記事ではメルカリの検索システムの責任者がどういう考え方で検索システムを構築しているのかを語っている。
「売れた商品」も表示する理由
創業者の山田進太郎氏はなんとなく検索結果に「売れた商品」もあった方がいい気がすると当初から言っていたとのことだが、4~5回「売れた商品」を検索結果に出さないようにしてみたところ、出品も購買も減少して結果的に取引総額も減少したとのこと。
私は出品する時は売れた商品に絞って検索したりしていたので、出品が減少するのは読みながら予想できた。
購買が減少するのは面白いなと。
メルカリの検索システムでは新着性が大事
そもそも、メルカリにおいては新着性が非常に大事であってGoogleなどの検索エンジンとは考え方が違うとのことだ。
例として「六本木 焼肉屋」と検索して、その5分後にもう一度検索して結果が変わることを期待しないと登壇者が話しているが、AmazonのようなBtoC(厳密には違うかもしれないが)の通販サイトもそれほど極端に検索結果が変わることは期待しないと思う。
メルカリはCtoCで出品者がとにかく多いからこそ検索結果における新着性が大事ということだろう。
実際に、メルカリは「売るアプリ」というマーケティングをしている。
「売れた商品」を検索結果に表示することで、「買い損ねた!」とか「これくらいの値段で出品されるのを待とう」とか、こまめに検索する動機付けにもなっている。
情報検索と商品検索(メルカリ)のUIの違い
Googleなどはトップ3に表示されているサイトに比べて、4位以下のアクセス率は一気に1/3に減少している。
記事中にGoogleとメルカリの結果表示の違いについて書かれているが、メルカリは検索したワードを元に作られたカタログをみている感覚なのかもしれない。
メルカリのUIは結果の一覧性が高く、カタログをペラペラとめくっていく感覚でどんどん下にスクロールして見ていくようになっている。
カタログをペラペラめくっていく時は新しい出品を見たいと思うのだが、売れた商品が表示されていない状況=売れ残り商品が表示されている状況にもなりかねない。
あとはメルカリがAmazonなどのBtoCと違い、1点もののみが売られれている形になるので売れた商品が表示されているのが大事なのだろう。
そんなことをぼんやりと思いました。